プレスリリース

参議院選挙に向けて候補者・政党に霞ヶ浦の政策について伺いました

霞ヶ浦アカデミーは、茨城県内の参議院選挙に出馬している候補者と、政党要件を有する国政政党へ 霞ヶ浦についての政策を問う公開質問状を送付し、回答をとりまとめました。

概要

参議院選挙 茨城選挙区から立候補している候補者と、政党要件を有する国政政党へ 霞ヶ浦についての政策を問う公開質問状を送付しました。7月10日を期日として設定しており、7月10日現在までに回答のあった候補者、政党からの回答を公開いたします。

公開質問状への質問と回答内容

公開質問状の質問と回答内容は以下です

1.常陸川水門の運用について、お考えに最も近いものをお選びください。またその理由をお答えください。

  • ウナギやワカサギなどが多く生息できるように、洪水防止の時以外は開門して、霞ヶ浦を汽水湖に戻すべき
  • 湖水の塩分濃度に上限を設けて、ある程度海水の遡上を許す運用にすべき
  • 現状通り淡水化の運用を続けるべき
  • その他
候補者名所属質問1理由
小沼 巧立憲湖水の塩分濃度に上限を設けて、ある程度海水の遡上を許す運用にすべき霞ヶ浦における生態系の再生と持続的な利用を両立させる観点から、淡水化一辺倒ではなく、自然本来の汽水環境を部分的に回復させる選択肢も必要と考えます。ただし、周辺農業や水道水源への影響、塩分濃度の管理などの課題もあるため、科学的知見と関係者の合意形成を前提に、段階的・柔軟に運用を見直していくことが現実的です。持続可能な環境保全と地域経済の両立を目指します。
さくらいしょうこ参政ウナギやワカサギなどが多く生息できるように、洪水防止の時以外は開門して、霞ヶ浦を汽水湖に戻すべき環境保護や生物多様性保全、および水質浄化のため、汽水湖に戻し、なるべく元の状態に近づける努力をするべきだと考えます。
政党名質問1理由
立憲民主党湖水の塩分濃度に上限を設けて、ある程度海水の遡上を許す運用にすべき霞ヶ浦における生態系の再生と持続的な利用を両立させる観点から、淡水化一辺倒ではなく、自然本来の汽水環境を部分的に回復させる選択肢も必要と考えます。ただし、周辺農業や水道水源への影響、塩分濃度の管理などの課題もあるため、科学的知見と関係者の合意形成を前提に、段階的・柔軟に運用を見直していくことが現実的です。持続可能な環境保全と地域経済の両立を目指します。
国民民主党その他温暖化による水害多発時代を踏まえ、ダム等の施設だけに頼らない、土地利用配慮や森林保全、避難態勢づくりを含む「流域治水」を国・自治体・企業・住民等が連携して進めると同時に、生物多様性を埋め込んだグリーンインフラを増やす国土柔軟化政策を進めます。水門の運用については、治水、利水、環境配慮をどうバランスしていくかが、重要な観点だと考えます。
自由民主党その他常陸川水門は、利根川からの洪水の逆流防止、塩水遡上防止、農業用水、工業用水、水道用水供給を行うことを目的とした施設で、ウナギやワカサギ等の生物移動ができるよう、水門には魚道が設置されています。引き続き、洪水防止、水利用、自然環境の保全といった観点を踏まえ、施設の運用を行っていくことが大切と考えます。
日本共産党ウナギやワカサギなどが多く生息できるように、洪水防止の時以外は開門して、霞ヶ浦を汽水湖に戻すべき常陸川水門は、霞ヶ浦と海のつながりを断ち、自然の浄化の道も断ってしまいました。水門の柔軟運用によって、湖と海との生物移動が可能になり、窒素やリンを湖から除去することにもつながります。水質浄化を目的の一つに進めている霞ヶ浦導水事業は、那珂川の方がアオコを増殖させる硝酸態窒素が高く、むしろ霞ヶ浦の富栄養化を促進させることが明らかになっています。

2.霞ヶ浦の漁業の振興策をお持ちですか。その内容をお知らせください。

候補者名所属質問2
小沼 巧立憲霞ヶ浦における生態系の再生と持続的な利用を両立させる観点から、淡水化一辺倒ではなく、自然本来の汽水環境を部分的に回復させる選択肢も必要と考えます。ただし、周辺農業や水道水源への影響、塩分濃度の管理などの課題もあるため、科学的知見と関係者の合意形成を前提に、段階的・柔軟に運用を見直していくことが現実的です。持続可能な環境保全と地域経済の両立を目指します。
さくらいしょうこ参政環境保護や生物多様性保全、および水質浄化のため、汽水湖に戻し、なるべく元の状態に近づける努力をするべきだと考えます。
政党名質問2
立憲民主党・水質改善と水産資源の回復に向けた科学的なモニタリングと管理の強化
・漁業者・研究者・行政が連携した資源保護計画の策定
・若手漁業者の育成・定着に向けた支援(研修機会・漁業インフラ整備など)
・水産物の地産地消・ブランド化支援(霞ヶ浦産ウナギ・ワカサギなどのPR)
・気候変動等による生態系変化への対応(外来種管理、温暖化適応)
「霞ヶ浦の自然と共生する産業」として持続可能な形で存続できるよう支援していきます。
国民民主党農林水産業は、食料安全保障の観点からも、国としてしっかり支援していくべき分野であると考えています。魚の消費拡大に向けた消費者の嗜好にあった(食べやすい)良質な水産加工品の開発・普及、流通構造の見直し、内水面漁業への支援強化等により、多様な魚種を持つ日本の魚食文化の振興を図ります。
自由民主党霞ヶ浦は、ワカサギ、シラウオ、エビ等の水産資源に恵まれた豊かな水域です。水質や資源量の適切な管理を通じて、持続可能な漁業を進めます。また水産加工業や魚食文化の振興を通じて霞ヶ浦産水産物のブランド価値を高め、漁業の流通基盤を強化していきます。
日本共産党霞ヶ浦の漁業が果たしている環境を守る多面的な役割は、地元の漁業者が暮らし、共同で漁業を管理してこそ発揮されるものです。そのために漁業者の所得や水産物・加工品の販路拡大、養殖業への支援、地産地消の推進、水産加工の振興、新規就農者対策の充実を求めます。水質改善に向けて生活排水対策や畜産対策を行います。下水道の整備や高度処理型浄化槽の設置、環境にやさしい農業をめざします。

3.霞ヶ浦導水事業について、お考えに最も近いものをお選びください。またその理由をお答えください。

  • 完成を急ぐべき
  • 工事を停止し、計画を再検討すべき
  • 中止すべき
  • その他
小沼 巧立憲工事を停止し、計画を再検討すべき霞ヶ浦導水事業は多額の公費を投入して長年進められてきたものの、現在の水需要や水環境の変化に照らし合わせた事業の妥当性について、再検証が必要と考えます。環境への影響や費用対効果、また住民合意の状況なども含め、持続可能な水資源政策の観点から一旦立ち止まり、必要に応じて抜本的な見直しも視野に入れるべきです。
さくらいしょうこ参政工事を停止し、計画を再検討すべき開門して汽水湖にして水質が改善すれば、霞ヶ浦導水事業については必要性が低くなるので。
政党名質問1理由
立憲民主党工事を停止し、計画を再検討すべき霞ヶ浦導水事業は多額の公費を投入して長年進められてきたものの、現在の水需要や水環境の変化に照らし合わせた事業の妥当性について、再検証が必要と考えます。環境への影響や費用対効果、また住民合意の状況なども含め、持続可能な水資源政策の観点から一旦立ち止まり、必要に応じて抜本的な見直しも視野に入れるべきです。
国民民主党その他霞ヶ浦導水事業は、水資源の安定供給、水質改善、洪水対策などを目的としたものであり、これまでも、その必要性や環境影響等に関して議論が行われてきたと承知している。これまでの様々な議論経過も踏まえ、国として今後の対応は、適切に判断すべきと考える。その上で、温暖化による水害多発時代を踏まえ、ダム等の施設だけに頼らない、土地利用配慮や森林保全、避難態勢づくりを含む「流域治水」を国・自治体・企業・住民等が連携して進めると同時に、生物多様性を埋め込んだグリーンインフラを増やす国土柔軟化政策を進めます。
自由民主党完成を急ぐべき霞ヶ浦導水事業は、河川湖沼の水質浄化、流水の正常な機能の維持、水道用水の供給、工業用水の供給を目的として着手され、茨城県や地元市町村からも早期効果発現のご要望を頂いていることから、本事業は引き続き推進すべきと考えます。
日本共産党中止すべき水需要が低下する中で、茨城県では100万人分の水が余っており、新たな水源開発は必要ありません。また、霞ヶ浦浄化につながらないばかりか、水の移動は生物多様性条約や基本法に反し、那珂川や利根側の生態系に悪影響をもたらします。これらは莫大な税金投入により、県民負担を招くと考えます。