この大会では、様々な形の葦舟が漕ぎ手と共に湖上を疾します。
湖岸で自らアシを刈り、そのアシを束ねて自ら葦舟を作り、その葦舟を自ら漕いで、その性能を競う大会です。大会実施により、アシ原を整備しながら、湖とつながる人を増やします。
背景
湖岸の植生帯が危機にある
霞ヶ浦の湖岸線の96%は、人工的な護岸堤になったため、アシなどの水生植物の植生帯(アシ原)はきわめて減少しました。離岸堤が植生帯を作るために建設され、いくつかの場所でアシ原が復活しつつありますが、手入れがなされないため、植生帯の十分な復活につながっていません。
アシ原は、産卵場であり、水質浄化の機能を持ち、昆虫や魚などの水生生物の生息場所となります。アシを刈り取ることは、アシが吸収した栄養塩を湖から取り除き、アシ原が陸地になるのを防ぎ、植生を維持します。
しかし現在の生活においては、アシを利用することはなく、アシを刈り取るためには、新しくアシの需要を作る必要があります。
人と湖のつながりが少なくなっている
散歩する人や釣りをする人はみかけますが、水辺で魚とりに興じる子供たちを見ることはありません。かつては、アシ原に産卵に集まるフナを取ったり、砂に隠れているドジョウを取ったりすることが普通に行なわれていました。また観光に訪れる人の数も多いとはいえません。
この大会は、植生帯を復活させながら、アシを使う文化を創出し、広めることを目的としています。
大会概要
この大会は、自らアシを刈り、そのアシで自ら葦舟を作り、その葦舟を自ら漕いで、その性能を競う大会です。
開催日:2022年3月20日(日)・21日(月・祝)
予備日 3月26日(土)および27日(日)
スケジュール
3月20日(日)
3月21日(月・祝)
参加資格
3名以上からなるチーム。18歳未満の参加者は保護者の同意を必要とする。
参加費
一般(1名あたり)5千円
中学生以下(1名当たり)2千円
*いずれも前夜祭、傷害保険を含む
葦舟の作り方
葦舟の製作にあたって、当日スタッフよりレクチャーも致しますが、以下のPDFを参考にしてください。製作方法は以下の方法である必要はございません。
要項・チラシ
要項・チラシをご確認ください
申し込み
申込はpeatixよりお願いします
観客のみなさまへ
駐車場
見どころ
霞ヶ浦大橋の上から、または橋のたもとからレースを見ることができます。
葦舟を動かすには力強い漕ぎが必要です。方向転換や駆け引きに技術も必要となります。
漕ぎ手へ声援をよろしくお願いします。
荒天の場合には、会場は、約1km南の離岸堤の中で実施します。
堤防から目の前でレースを観戦できます。
報道関係者へ
アクセス
霞ヶ浦広域バス時刻表:このホームページの真ん中あたりにあります。
コロナによる大会延期の判断
大会の延期については、以下を判断の目安としております。
- 茨城県を対象とした「緊急事態宣言」の発令
- 茨城県からの大会中止の要請
延期によって参加できなくなったチームには、参加費を返金します。申し訳ありませんが
、送金手数料はご負担願います。
延期の場合には、大会サイトにその旨を掲示します。またすでに申しまれた方には速やか
にメールでご連絡します。
大会の記録
レース部門
優勝(ニホンウナギ杯) チームたかっぽ(行方カヌークラブ)18分15秒
準優勝 ワカサギチーム(生き物アカデミーBチーム) 22分48秒
3位 ウナギチーム(生き物アカデミーAチーム) 24分10秒
技能部門
該当者なし
大会の様子
大会の様子は以下の記事(ブログ)やYoutubeでご確認いただけます。
報道
- よみうりタウンニュース(2022年1月20日)
舟は手作り 地元NPOなどが主催 霞ケ浦アシ舟レース(茨城・行方) - 月刊みと(2022年2月1日)
- OVO [オーヴォ] (2022年3月13日)
最古の舟で競う 葦舟の世界大会 - 茨城新聞(2022年3月21日)
葦舟手作り、霞ケ浦でレース 水辺の植物活用 茨城・行方
最新情報
最新の情報はこちらでお知らせいたします
2021年11月23日:ホームページ開設しました
2021年12月20日:要項、プレスリリースを追加しました(申込を開始しています)
2022年1月21日:会場周辺図を差し替えました
2022年3月23日:大会の記録を更新しました